- 11月17日の本日のFX相場の注目材料と指標ランク
- 週末にかけて、米国のつなぎ予算の期限が迫っています。成立しなければ、政府機関が一部閉鎖される可能性があります。これは、米国の景気や政治の不安定さを示す要因となり、ドル売り圧力を高める可能性があります。
- 16:00には、英国の小売売上高が発表されます。前月比で0.3%、前年比で-0.9%の増加が予想されています。英国の消費者物価指数が前年比で6.7%と高水準に達していることから、小売売上高の伸びはインフレ圧の高まりを示す指標となります。英国の金融政策委員会は、先週の会合で利上げを見送りましたが、今後のインフレ動向に応じて利上げのタイミングを検討するとの見方が強まっています。小売売上高が予想を上回れば、ポンド買い圧力を強める可能性があります。
- 22:30には、米国の住宅着工件数と建設許可件数が発表されます。住宅着工件数は134.5万件、建設許可件数は145.0万件の減少が予想されています。米国の住宅市場は、低金利や在宅需要の増加によって堅調に推移していますが、建材や労働力の不足、インフレの高まりなどの課題も抱えています。住宅着工件数と建設許可件数は、住宅市場の活況度や景気の先行指標として注目されます。住宅着工件数と建設許可件数が予想を下回れば、ドル売り圧力を高める可能性があります。
- 米国のFRB高官の発言が複数予定されています。21時30分には、バーFRB副議長が発言します。バー氏は、今年のFOMCで投票権を持つメンバーで、比較的ハト派とされています。バー氏の発言内容によっては、FRBの金融政策への思惑が変動する可能性があります。23時00分には、ボスティックアトランタ連銀総裁が発言します。ボスティック氏は、今年のFOMCで投票権を持たないメンバーで、中立派とされています。ボスティック氏の発言内容によっては、FRBの金融政策への思惑が変動する可能性があります。29時30分には、バーキンリッチモンド連銀総裁が発言します。バーキン氏は、今年のFOMCで投票権を持たないメンバーで、比較的タカ派とされています。バーキン氏の発言内容によっては、FRBの金融政策への思惑が変動する可能性があります。
- 米国以外では、日本の第3四半期GDPが予想を下回り、景気の減速が示されたことで、円買い圧力も高まる可能性があります。
- その他にも、豪州のRBA四半期金融政策報告や英国の消費者物価指数、欧州の鉱工業生産などの経済指標や、欧州のラガルドECB総裁や独国のナーゲル独連銀総裁などの要人発言が予定されています。これらの発表や発言によっても、各通貨の動きに影響が出る可能性があります。
以上が、本日の為替相場の注目材料と指標の概要です。これらの指標やイベントによって、為替相場は大きく変動する可能性がありますので、注意深く市場の動きを見守りましょう。
本日の為替相場の戦略としては、以下のようなものが考えられます。
ドル円は、米国のつなぎ予算の不透明さや住宅市場の減速懸念などで、ドル売り圧力が強まる可能性があります。一方、日本の第3四半期GDPが予想を下回り、景気の減速が示されたことで、円買い圧力も高まる可能性があります。ドル円は、下値の重い展開が続くと見られます。ドル円のレジスタンスラインは114.50円、サポートラインは113.50円と見られます。
ユーロドルは、ユーロ圏の鉱工業生産が予想を下回り、景気の減速が示されたことで、ユーロ売り圧力が強まる可能性があります。一方、米国の住宅市場の減速懸念やつなぎ予算の不透明さなどで、ドル売り圧力も高まる可能性があります。ユーロドルは、両者の弱さが拮抗する展開が続くと見られます。ユーロドルのレジスタンスラインは1.15ドル、サポートラインは1.14ドルと見られます。
ポンドドルは、英国の小売売上高が予想を上回り、インフレ圧の高まりや利上げ期待を示すことで、ポンド買い圧力が強まる可能性があります。一方、米国の住宅市場の減速懸念やつなぎ予算の不透明さなどで、ドル売り圧力も高まる可能性があります。ポンドドルは、上値の重い展開が続くと見られます。ポンドドルのレジスタンスラインは1.35ドル、サポートラインは1.34ドルと見られます。
以上が、本日のFXの動向についての私の見解です。市場☺の状況に応じて、適切な取引戦略を立ててください。それでは、良い一日を☺